赤身にくがとう

六本木ヒルズ店

 

第五弾は、赤身肉本来の味と脂の旨さをとことん追求し、独自の“赤身+肉創作”というスタイルを作り出した「赤身にくがとう」。
ただ単純に美味しいものを提供したいという想いのみならず、自分が食べたいお肉を作ってしまったというオーナーの三浦 剛さんと、弘前店のプロデューサーである原田 孝太郎さんにお伺いしてきました。


▲エントランスの“肉のなる木”はインパクト十分!食べる前から楽しませてくれる

 

野口:お肉好きが高じて焼肉店をオープンされたとか
三浦:そうなんです。元々は IT 業界の人間でした。PC や WEB の世界で行われていることやお金の流れなどを見ていて「もっとお客さんと近くで接する仕事を したい」と思ったのがきっかけです。 ぼんやり飲食店を…と考えていた時 「そういえば僕は肉が好きだった」ことを思い出し、紆余曲折を経て今は牛を飼っています。

野口:え、牛を飼われている?
三浦:はい、私の実家が農家だったこともきっかけの一つではありますが、焼肉店をやろうと思った時に“○○産の??牛を利用する”のではなく、自分が食べたい肉を自分で作りたいという思いが強かったんです。皆さんお肉の好みがあると思いますが、私は脂分が多いお肉よりも赤身の美味しいところを食べたい、と思ったのがはじまりです。今は山形県の庄内牛を肥育しています。注)お店の牛がすべて庄内牛ではありません。いろんな牛がおります。

野口:自分で食するお肉を作るという発想が凄いですね
三浦:私は人間と会話するよりも牛と会話するほうが得意なんです(笑) にくがとう ではお客さまにコースをまずおすすめしているのですが、自分がおすすめするものはしっかりと自分で自信を持ちたいという思いです。お肉も好き、生産も好き、無理強いはしませんが生産者の気持ちを少しでも知ってもらえるとそのお肉に対する印象が変わると思っています。そういう意味での思いも伝えたいなと思っています。“お肉ありがとう”+“みんなありがとう”= にくがとう ですから(笑)

野口:お酒とのペアリングはいかがですか?
三浦:お酒は一通りご用意していますが、よくお越しになるお客さまからは「日本酒との合わせがとてもおもしろい」と仰っていただいています。 にくがとう では旨味のお肉をご提供していますので、日本酒との旨味の合わせ技を楽しんでいただきたいですね。

野口:原田さんから見た にくがとうってどんなお店ですか?
原田:東京都って焼き肉激戦区じゃないですか、お金を出せばいいお肉が毎日食べられる。それって便利な一方で、店舗から来られる方への気持ちが一方通行じゃないかと思ったんです。

野口:具体的に伺ってもよいですか。
原田:例えば にくがとうでは、焼き方や食べ方などもテーブルで直接お伝えすることによって、食材や料理を通してのコミュニケーションを訴求しています。訴求されたコミュニケーションはお客さまの心に残り、結果的に良い効果(例えば”美味しかった”や”店員さんの接客が丁寧だった”や”こだわっているな”につながる。)そういったお客さまとの距離の適切さが非常に良い効果をもたらしていると考えています。

野口:お客さまとのコミュニケーションですね。
原田:にくがとう の場合はお客さまを置きざりにしないことが強みです。それが心地よいのですが、それは三浦さんのキャラクターにもよるかもしれませんね。
三浦:そうなんです、僕「喜ばせ屋」なんです。皆さんに喜んでもらいたい、それが一番なんです。

「高いお肉を提供する=美味しい」という方程式は舌の肥えたユーザーにとってあまり驚きはありません。
しかし今回伺ったにくがとうの本当の凄さは徹底した赤身肉への拘りのみならず、“その肉をどのように食するとより美味しくなるのか”を牛の生育から突き詰めているところにあると感じました。
「我こそは肉好き」という方も多いはず、そんな方にこそ是非 にくがとう六本木ヒルズ店を私はオススメしたいです。

肉好きのオーナーこだわりの肉


▲今最も力を入れているという日本酒はコースと共に一種類ずつ提供される

▲元祖イチボの一枚焼き すき焼き風
 

▲気さくにお話いただいたオーナーの三浦 剛氏、弘前店プロデューサーの原田 浩太郎氏

▲会員制はなれもある六本木ヒルズ店内*会員は既に募集は終了
赤身にくがとう 六本木ヒルズ店
東京都港区六本木6-10-1
03-6434-0829
AM11:00~PM15:00(LO.PM14:30)
AM17:00~PM23:00(LO.PM22:00)
定休日◆月曜日
取材&文:
author_picture

  野口 万紀子

株式会社「 5TOKYO」 代表取締役
利き酒師 / プロデューサー
「日本の伝統とトレンドを人間の五感で繋ぐ」をテーマに、和酒を中心とした様々なイベントプロデュースやコーディネートを手掛ける。