台湾の食風景

ノスタルジック台湾

 毎日の食生活に少しのアイデアで身体に寄り添う生活リズムを調整する。日々身体を観察しながら養生生活してみませんか。季節に寄り添い、身体に寄り添う。どのような変化があるのかを日々探求してみましょう。研究室のモットーはできることからコツコツと。
 筆者三回目の台湾。台北は道路も広く、街並みの形成が大陸文化を思わせます。屋台料理が立ち並ぶ夜市、町の食堂、カフェ、高級なレストランまでお財布に合わせて食事が楽しめます。台北では「素食」と言って野菜だけの料理も多くそうしたお弁当屋さんも目立ちます。
いつもは食事と一緒に少しお酒も頼むのですが、香り高い台湾茶のおかげなのでしょう、お酒の注文を忘れてしまいます。
中国の統治下にある現在、台湾独特のお料理と中華料理が織り混ざっていきます。現地の味覚を紹介していきながら、薬膳との観点から考察します。

スープ

メニューを見ているとスープの種類の多さに気がつきます。メニューには「湯」と表記されています。やさしく身体を包み込むような味わい。早朝のフライトで睡眠不足、朝食も摂っていない状態。身体に優しい干し椎茸のスープ、湿度が高い日だったので、水分を調整してくれるハマグリのスープを選びました。どちらもさっぱり、お腹が温まり食欲が自然に湧いていきます。他にも内臓系のスープなどもあり、胃腸の調子を整えたい時に。

▲蛤のスープ

ごはんとお粥

楽しい旅を続けられる要素のひとつとして、主食のことに少し意識を置いてみます。台湾の朝食ではお馴染みのお粥。今回のレストランではごはんかお粥を選ぶことができました。旅先ではついあれこれと数々のお料理に好奇心が溢れます。少し大げさかもしれませんが胃腸の調子を整えながら過ごすと心も身体も充足していきます。

▲干し椎茸のスープ

ドリンクスタンド

青草茶、苦茶など体調に合わせたお茶スタンドがあり、身体の熱を取ってくれたり、胃腸の調子を整えてくれたり、喉の調子を整えるお茶もちょっとした時にフォローできます。味は甘みもほんのりついていてミントティーを濃くしたようなさっぱりした味わいです。食後に一杯でも散策途中の水分補給に。香港の街角でもよく見かけます。

▲ドリンクスタンド

台北ごはんの記録

今回の旅で出会った食事から、はたらきかけをご紹介

酸菜白肉鍋

自然発酵した白菜の鍋。薄切りの豚肉をさらさらと鍋に泳がせて素材の味を楽しみます。程よい白菜の柔らかな酸味とトマトの酸味がスープに馴染んで色々な食材の味が深まっていきます。軽やかな酸味で歩き疲れた足の筋肉が和らいだり、胃腸も動いてきます。今回は香り高そうなキノコを追加しました。鍋の中には甘みと酸味がある枸杞の実がアクセント、彩りも華やいでいます。最後に旨味が深まったスープにラーメンを入れました。いくらでも食べられそうなお野菜の旨味を堪能できます。

発酵した白菜

肺を潤し胃腸をフォローします。発酵はみなさんご存知の通り女性の味方。美肌、アンチエイジングに効果があると言われています。

豚肉

疲労回復、精力も高め、血を増やすと言われているので、活発に動く時に。

トマト

生で食べると身体の熱を取っていくトマトは夏野菜の定番ですが、鍋で食べれば冷えから防ぐことができます。消化も促進するので旅にはうってつけの食材。

しめじ

キノコ類はローカロリーで胃腸に負担を少なく気を高めます。

枸杞の実

足腰に力が入らない、目の疲労などに。肺を潤し、咳を止める効果も。こまめに摂りたい食材です。


▲酸菜白肉鍋


▲しめじ


▲台北市内

台北おさんぽ日記

台北の繁華街を歩く。今回はグルメの街と言われている大安。ミシュランを獲得しているレストラン、リーズナブルな点心のお店、かき氷、タピオカドリンクまでたくさんのお店が並んでいます。
それぞれにお料理の個性があり、どこに行こうか迷いながら散策。基本的にガイドブックを持たないので目の前の偶然を楽しむ。おしゃれなお土産店や洗練されたデザインのカフェ。品がいいそれぞれに感銘を受ける。訪れている人はとても多いのになぜなのか、のどかな時間が流れていく。
二階建てのテラスがあり、一階ではお兄さんたちが次々に点心をモクモクと作っているお店で晩餐。二人で5、6品注文して約300元。1200円程度。甘いものを食べる目的で少なめに。街を歩いていると、緑に囲まれた古民家が目に止まりました。玄関にはいきなり池があり水草や蓮が瑞々しい。品のいいしつらえに興味が高まった。メニューを見たらお茶の値段にお湯の値段が別に一人200元かかるとの表記。300元で食事を済ませていたので飛ぶように高く感じてしまう。結局臆してしまい、断念。残念。

文:

桃日(とうか)漢方スタイリスト

プロフィール
祖母の死がきっかけで漢方を学ぶ。気軽に薬膳を取り入れてもらえるように日々献立を提案。ヨガとブランチのイベントを毎月自宅で開催中。一人一人にふさわしい生活習慣、献立作りなどを個別にまたは家族別にアドバイスする「養生指南」も行なっている。

Circular Japan 編集部 【記事に関するお問い合わせ