取材&文/安田照子

古代遺跡、白い家の島、蒼いエーゲ海。ギリシャの美しいイメージは私たちを魅了してやまない。しかし2009年に起きたギリシャ危機のニュースは記憶に新しい。今はどうなっているんだろう? 治安は? 観光は?ということでまずはギリシャの首都アテネに行ってみた。

古代ギリシャ時代の中心地だったアクロポリス
ぜひ、肌で感じて欲しい!

 荷物をホテルに置いたらすぐアテネの街を歩いてみよう。中心地から旧市街を行くといたるところに遺跡があり、遺跡の中に街がある、その間にビルがあり街があるという感じ。 小高い丘の上を登って行く古代ギリシャ時代の中心地だったアクロポリス。真っ青な空の下に石灰石、大理石の遺跡が点在し、何時間あっても足りないほど広大。 いろんな遺跡を歩き回って井戸の跡、柱、階段の跡、を見て太古の街を肌で感じて欲しい。アクロポリスで周遊券(20?~30?)を買えば、アテネの街にある幾つかの遺跡ポイントに入場できるのでお得。オフィス街は未だにシャッターが下りた店もあり、2009年の金融危機の足跡も見えるけれどアテネは想像以上に元気な街だった。そして驚いたのは街中の壁に描かれたグラフィティ(落書き)。 綺麗に落としてもまた描かれてしまうそうで放置しているらしいけれど中には芸術的な作品もあるのだ。
 歴史の街を歩いていると いろいろなモチーフを見るがそれが例えばイタリアのデザイナー であったり フランスの宝飾品であったりとなぜか見覚えがあるのだけどそれは 現代のハイブランドがギリシャのデザインをかたち取っているかもしれない。 例えば ジャンニ・ヴェルサーチェのアイコンであるメドゥーサは頭から何匹ものヘビが生え見るものを全て石に変えてしまうギリシャ神話の女神であり、ある店のマダムは「彼らが真似したのよ!オリジナルはギリシャだからね!」と言って豪快に笑った。また、ギリシャ料理はしつこくなく、日本人の口に合うので美味しいワインと一緒に新鮮な魚介類も楽しんで。みどころ満載のアテネなのでぜひ歩きやすいフラットシューズでどんどん歩き回って!
まずは、アクロポリスの遺跡巡りから、古代ギリシャの石の道を歩き廻ろう!

ギリシャへのアクセス、国事情

 日本からの直行便はないのでヨーロッパや中東の主要空港で飛行機を乗り継いで行くか、周辺国から鉄道やバスで行く。日本の主要空港から飛行機で大体13~16時間(乗継一回、待ち時間なしの場合)日本との時差はマイナス7時間(サマータイムではマイナス6時間)地中海性気候に属し一年中温和で過ごしやすいが、1月は寒く10度以下になる地方も。アテネ市内でタクシーの初乗りは1.5?。地下鉄、市内バス、トロリーバス、トラムは90分以内なら一律1.4?。エーゲ海を中心に存在するギリシャの島の数は約3,000。ミコノス、サントリーニ、ロドス、クレタなどは観光地として有名で連日世界中から観光客が訪れる。様々な会社から国内線やフェリーが毎日出ているが、突然のストライキや遅延などは前触れなく起こるのでネットでチェックしておこう。
※1€(ユーロ、EURO)128.80 円 2018年11月20日 現在

▲紀元前5世紀の歴建造物跡の柱は想像以上に背が高い

▲アテネの市街地は遺跡の中にある、もとい、遺跡の中に街があるというべきかもしれない

▲アテネの旧市街プラカ。 狭い路地いっぱいに軒を連ねる土産物屋を見ながらそぞろ歩きを

▲中心地の小高い丘の要塞アクロポリスの遺跡群。この建物で政治家が演説をしたという

▲古代ギリシャ文明のシンボルと言われるパルテノン神殿はアクロポリスの中心に気高く鎮座している!現在は足場が組まれて修復作業中

▲アクロポリスの古代建造物群は常に修復作業が進んでいて、いたるところに石がごろごろと
アテネは古代オリンピック発祥の地、紀元前8世紀より古代ギリシャの中心地として栄えてきたギリシャの首都。みどころとしては、パルテノン神殿があるアクロポリスなどの遺跡群、衛兵交代式が名物の国会議事堂近くのシンタグマ広場、観光客向けの小さな店が密集している旧市街のプラカなど。タクシーの初乗りは1.5?と日本より安いが、秒刻みにメーターが上がって行く速度が速い!と感じるのは気のせいか。日中の移動は、地下鉄がアクセスもわかりやすく、とても綺麗なのでおすすめ!また、15年以上前の建物は排水管が細いのでトイレに紙を流すのを禁止しているところが多い。(ゴミ箱に捨てること)他の島も雨が少なく水を大切にしているところが多いのでトイレルールは守ること。喫煙率は高いが、レストランではテラス席がスモーカー用に分煙されていることが多いアテネ。美味しいものを食べることが好きな国民なので、レストランの呼び込みも競争が激しい。入り口にあるメニューをチェックしてから選んでみよう!

レリーフが美しい古代柱、発掘後に修復作業が止まっているのかいろんな遺跡物が放置されているのもおおらか。小さな破片までがジグソーパズルのように組み合わせするのは気の遠くなる作業だ。

車渋滞を避けてアテネ市街地では地下鉄で移動しよう。90分以内なら1.4 euro でどこへでも行ける。駅はどこも綺麗で治安も良い

◆アテネの台所、中央市場に行こう!肉、魚、スパイス、家電、すべてのものがダイナミックに並んでいる◆


市場はオモニア駅からモナスティラキ広場へいく途中に

魚市場は大勢の人でにぎわう

ドライフルーツや野菜、米などは計り売り

新鮮な魚介類は安い!

カラフルなスパイスは何百種類も

いろんなテイストのオリーブ(3-8Euro)はお土産に
◆ギリシャで出会った美味しい食べ物! 海に囲まれたギリシャでは新鮮なシーフードをぜひ食べて!(ランチ10-15Euro ディナー 20-30Euroほど)◆


ポテトと肉煮込み=あっさり味で「肉じゃが」みたい

名物の「ムサカ」(チーズと肉を焼いたギリシャ料理)

フェタチーズが乗ったギリシャ名産のサラダ!

いろんなレシピの「ムサカ」がある

柔らかくて新鮮なイカフライはレモンと一緒に!

とれたて白身魚のソテーと甘い玉ねぎ美味しい

カラフルなジェラートを食べながらぶらぶらと

◆アーティスティックなグラフィティ◆

アテネの市街地の壁にはいたるところにグラフィティ(落書き)が。スプレーやペンキで描かれた落書きは、金融危機後に数が増えたという、まさに若者たちの心の叫び。それは公共施設の壁にも。 落としきれないほどの数らしい

アテネ市内の落書きの数々。中には思わず立ち止まって観たくなる芸術的なイラストもある。最初はその存在に戸惑うが次第に慣れてくるのだ

アテネ考古学博物館は絶対に行きたい!
何千年も前の遺物がこんなに無造作に置かれている博物館はない!

古代エジプト期から近代までの貴重な展示物が手に届くような距離に陳列され、とても楽しめる博物館。
●アテネ考古学博物館 入場料10(休館日要チェック)最寄り駅:ヴィクトリア駅、オモニア駅

 

アテネ市内はパリのカフェのようなオシャレなお店がいっぱい。
しつこくない味のギリシャ料理は日本人の口に合うのでぜひ試してほしい

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