案外知らない衣類・
小物の収納&保管方法

衣類の収納・保管、第一のポイントは見やすさ、取り出しやすさにある。いくら気に入っている服でも、タンスの奥にしまいこんだり、収納ケースの中に無造作にたたみこんでいると、見つけにくく、また取り出しにくくなってしまう。ひと目見て、どこに何があるかすぐわかる、そして、すぐに取り出せる。これがアイデア収納・保管術の第一歩。

文/ファッション・アーティスト 逸海 遊(はやみ ゆう) イラスト/haneji

《ワードローブ》アイデア整理術

できれば1週間分のワードローブを組み合わせる

朝のあわただしい時間の服のコーディネートは、結構つらいものがある。できれば前日にきちんとセットアップしておきたいもので、それだけでずいぶん朝の時間が楽になる。
 さらに欲をいえば、1週間分の組み合わせを前もって考えたいもので、ローテーションを決めておけば、同じ服を2日続けて着るというような失敗もなくなる。

本当にオシャレな人はそうした1週間ワードローブを実践しており、イザという場合にもけっしてマゴツクことがない。オシャレな人は、自分のワードローブが全部アタマに入っているものだ。

まず1週間分のワードローブをすべてコーディネートして、ハンガーラックに掛けてみよう。これは時間に余裕のある週末に整理すればよいだろう。壁などにパイプを取り付けて、そこに吊るすことを考えてもよい。

最近の天候やこれから先1週間の天気予報、またこれからの仕事や学校のスケジュールなどをよくアタマに入れながら、適当な服およびアクセサリーを全部並べ、コーディネートさせていく。シワやシミ、汚れや傷などもついでにチェックしておくといいだろう。
 これはスタイリストがファッション・ショーの前日などによくやる方法で、習慣づければ楽しい作業になるはず。そう、なにごとも楽しんでやらなきゃ意味がない。

1週間分のワードローブ


服とアクセサリー類は、
常に身近においておく

1週間分のワードローブ構成のポイントは、まず中心となる服を決めること。ビジネスマンやビジネスウーマンだったらスーツが中心になるだろうし、もっとカジュアルな服装が許される職場ならジャケット類を中心にしてもよい。若い学生さんの場合にはパンツやスカートのボトム中心の発想も考えられる。

メイン・アイテムが決まったら、今度はそれに合うサブとなるアイテムやアクセサリーなどを靴、バッグ等に至るまでコーディネートさせていく。スーツの場合には、それに合うシャツやブラウス、ネックウエア、ベルトなどを決め、ボトム中心ならトップスとなるジャケットなどのサブ・アイテムを決定する。そうして最後にソックス、靴で足元を固めるわけ。服装全体のコーディネートが決まったら、それに合わせるバッグ類も決めておく。

考えてみれば当たりまえのことだけれど、こうしたことを前もってやっておくのと、そうでないのとでは雲泥の差が出てくるもの。常に余裕を持って行動するのがオシャレ上手の秘訣なのだ。ここで注意すべきは、イザというときあわてないように、服とアクセサリー類は常に身近においておくこと。これが遠くにあったり、バラバラにおかれていたりすると、せっかくのワードローブ・プランもまったく役に立たなくなってしまう。できれば、ひとつのハンガーに1日分の服装の全部を掛けておくくらいの配慮があっていい。

服とアクセサリー類


服のスタイル別整理術

自分のワードローブ(持ち衣装)が少ないうちはまだいいのだが、増えてくるとその整理にも困ってしまう。何の脈絡もなしにバラバラに収納していると、どこに何があるのかもわからなくなり、1週間のワードローブ・プランはもとより、1日分のそれさえも混乱しかねない。どんな収納でもそうなのだが、ここでも服をスタイル別に整理しておくことがポイントとなる。

手持ちの服は、まずアイテムごとにグルーピングしてみよう。大きく分けると、コート、スーツ(アンサンブルやセットアップ・タイプを含む)、ドレス(ワンピース)、ジャケット、ブルゾン、パンツ、スカートといったハンガー収納のグループがあり、これにセーターやカットソーなどのニットウエア、シャツ、ブラウスなどたたんで収納するグループがある。これをアイテムごとに区分けして、わかりやすくまとめておく。シーズンによって、すぐ使うものは手前に、使わないものは奥に収納しておくことも大切なポイント。

こうしたアイテムごと、シーズン性による整理と併用させて、用途別に整理しておくのもいいアイデア。大きくはオンタイム(フォーマル&ビジネス)とオフタイム(カジュアル、プライベート)に分類し、それぞれの服をまとめて収納する。オフタイム用の服は、さらにスポーツ、トラベルといった用途に合わせて整理する方法もある。いわばTPO別の服装収納法というわけで、これこそが衣類のスッキリ整理術の極意となるのではないだろうか。

服とアクセサリー類


必要ないものは持たない・
買わない。着ないものは捨てる

昔は、3年間着ないものは永遠に着ることはない、といわれたものだが、最近では1年着ないと、もう袖を通すことはないのではないだろうか。毛皮のコートやキモノ、特殊なフォーマルウエアなどを除けば、服はすでに消耗品のひとつとなっており、財産のようにありがたくしまっておくものではなくなった。

現代の賢いワードローブの考え方では、服は自分の収納スペースに合わせて購入することが第一のポイントとされる。つまり、むやみに買い過ぎないということ。それと本当に必要なものだけを揃えるというのも、まことに今風の考え方。ふだん必要でないものは、その都度借りればよいのだから。

靴なんかはせいぜい5~6足でよく、どんどん履きつぶして買い替えていったほうが新鮮でよい。下着(ショーツ類)も同じ。5~6枚でローテーションを組んでおけば済む話。

世の中ではいま「収納」という言葉がブーム化しているようだが、これはまさしく不要のモノを整理してスッキリした暮らしをしたいという人々、とりわけそうした女性たちの欲求をあらわしているのだ。収納=しまい込む、という考え方ではなく、収納=いらないものは捨てる、というように時代は変化している。服でも、着ないものは思い切って捨て、クローゼットを常にスッキリさせておくことこそが、「超収納」の達人への近道なのだ。

必要ないもの


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