お食事とお酒の組み合わせは無限大!意外なペアリングが楽しめるお店をご紹介するこのコーナーでは、女性視点でセレクトしたオススメのレストランをご紹介していきます。

第六弾は、ひとりひとりのニーズに合わせた和酒とお好みのお料理をコーディネートしてくれる「海琳堂 Sake Shop&Bar」。酒屋さんが展開しているBarだからこそ実現できる体験型レストランについて、オーナーの楊 嘯さん、シェフの緒方真治さんにお伺いしてきました。

取材&文/野口万紀子

野口:日本酒業界に入ったきっかけは何だったんでしょうか?

:11年くらい前ですかね。まだ当時、日本の別の会社に勤めていた時、日本人の仲のいい友人に勧められて日本酒に魅せられたのがきっかけでした。その頃から酒蔵訪問をしたりしていて。気が付いた時には?酒師の資格を取っていました。

帆立貝の達磨古酒の酒盗漬け

帆立貝の達磨古酒の酒盗漬け

野口:もともとお酒好きではあったそうですが、具体的には日本酒のどんなところが魅力だと思いますか?

:食中酒として様々な食事に合うのはもちろん、日本酒の歴史やストーリー性に惹かれましたね。一本に込められた歴史や造り手の想い、商品名などについて知ることで更に味わいの深さを知ったんです。

コリアンダーとチーズと豚肩ロースのサラダ

コリアンダーとチーズと豚肩ロースのサラダ

野口:他のお酒と比べても醸造工程が多いし、まだまだ人の手の感触で造られている酒蔵も多いですよね。それを知るとまた味わいが違って感じられるというか。

:海琳堂を立ち上げてからは、中国を中心にアジアに向けて日本酒の輸出貿易事業をやっていました。現地で販売する商品についての市場調査も含めて、実際に提供の仕方などを体験出来るようなお店を作りたくて、Sake Shop&Barをオープンすることを決めました。

女性に人気のチーズと日本酒のペアリング

女性に人気のチーズと日本酒のペアリング

野口:お料理は酒粕や麹を使った和酒に合う発酵料理が中心だそうですが、海外ではなかなか食べる場がないだけに外国人にも喜ばれそうですね。味の好みとしてはどうですか?やはり日本と少し違うのでしょうか。

:日本酒に関しては日本人か外国人かではなく、それぞれの好みに合わせて提案を変えています。初心者の人は甘くて柔らかめがいいと思うので、岡山県の菊池酒造などをおすすめしています。愛好家だと米の味わいがしっかりしたものが好まれる傾向にあるかな。生?や山廃も人気。滋賀の北島酒造、岐阜県の達磨正宗がおすすめです。海外では富久長も知名度が高いです。

牛モツの純米酒煮込みと熟成純米古酒「PREMIUM AGEM」

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野口:「海風土」なんかはまさにオイスター向けに造られているし、シーフード料理にぴったりですもんね。インパクトもあるし。

緒方:お料理はお好みに合わせることを心がけています。基本の月替わりのメニュー以外にも事前にこんなメニューがいいなぁ、とオーダーしていただければそれに合わせてお料理をご提供します。酒米のリゾットやマグロ酒粕漬けが特に人気です。

タイプの違う日本酒の飲み比べも人気

タイプの違う日本酒の飲み比べも人気

野口:お客様の意見を取り入れて作ってくれるのは嬉しいですね!

緒方:実は、おつまみとして定番のピクルスも甘酒で漬けているんです。梅酒漬けのホタテや甘エビも美味しいですよ。お酒を調味料として使うことで、お酒に合いやすい味に変化してくれるんです。

外国人にも認知度の高い「富久長」

外国人にも認知度の高い「富久長」

野口:店内に入ってきて一番先に目に入る壁画も非常に印象的なのですが、楊さんはアートにも興味があるのだとか。

:貿易を始めた頃からずっと画家の古河原泉さんに商品デザインをお願いしているんです。飲むだけではなく、デザインやアートからもお酒の世界観を感じ取ってもらえたらと思って。この妖精はオリジナル商品 「8 th ocean」のデザインにも紐づいていて、「第八の海」「理想の海」をテーマにお酒の世界の案内人(妖精)をイメージして描いてもらいました。

画家の古河原泉さんデザインの商品

画家の古河原泉さんデザインの商品

野口:日本酒のお店ってどこかハードル高いイメージがあるけれど、こういうおしゃれでカジュアルな雰囲気なら、女性だけで飲む時にも気軽に足を運べそう。

:最近では女性のお客様もお酒が強い方が本当に多いです(笑)詳しい人には、特別な限定酒や海琳堂でしか飲めないお酒を出したりもしていますよ。お酒だけでなく酒器にもこだわっているので、視覚的にも楽しめるポイントを沢山作っています。

料理に合わせて選べる日本酒

料理に合わせて選べる日本酒

~編集後記~
こんなのが飲みたいというリクエストに応えてくれる体験型のSake Shop&Bar。気に入ったお酒はその場ですぐ購入して、お家でもう一度楽しむことが出来るのも酒屋さんならではの楽しみ方ですね。最近ではお店主催の”クラフトジンの会” “日本酒とチーズの会”など、様々なイベントも開催しているそうなので、和酒の世界に興味がある人に是非足を運んでほしいお店です。

オリジナルブランドの「8 th ocean」シリーズ

オリジナルブランドの「8 th ocean」シリーズ

楊 嘯 オーナー

1979年中国広東省深セン出身、2000年来日。立命館アジア太平洋大学卒業後、会社員を経て、’13年に株式会社海琳堂を設立。日本の酒類輸出卸と酒類国内小売を始める。’17年に「Sake Shop&Bar海琳堂」を開業。’13年に唎酒師になるには、’15年スピリッツアドバイザー、’16年FBO公認講師・日本酒学講師を取得。

楊 嘯 オーナー

緒方 真治 シェフ

1969年熊本県生まれ。レストラン、バー、居酒屋など、さまざまな業態で外食産業のノウハウを学ぶ。その経験を経て、2012年に大阪にて独立。フレンチ、和食などの各ジャンルを融合する料理を得意とし、活躍中。

緒方 真治 シェフ

Sake Shop & Bar 海琳堂
東京都江東区富岡1-8-2 天孝ビル4F
営業時間:18:00~24:00
定休日:日・祝祭日
TEL:03-5875-8088
MAIL:bar@kairindo.com
URL : http://www.kairindo.co.jp/bar/

Sake Shop & Bar 海琳堂

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