特集 ●歴史の再発見! 幕末から現在へ

歴史のパノラマ鹿児島で、偉人達の志と力を受け継ぐ鎮魂の旅

(写真)志布志港に停泊する「フェリーさんふらわあ さつま」

今回の旅は、フェリーで西郷隆盛の故郷、鹿児島へ大阪南港に向けハンドルを切り湾岸線から白波の向こう側に見えた大きな船、鮮やかなツートンカラー大型船、車両を運ぶ船でしょうか、海を見ながらの旅もいいなぁ・・・と。思いきって高速を降り大阪南港から鹿児島 (志布志)行きの新造船「フェリーさんふらわあ さつま」に車ごと乗船しました!

船上デッキからみる太平洋のサンセット

デッキで日の出がお出迎え

リゾートホテルの様な快適なデラックスルーム
あ、船で行く旅の始まりです。
大阪から鹿児島県(志布志)までは、約15時間の船旅、逸る気持ちを抑えて船内へ、まず目に飛び込んでくるのは、美しい曲線をえがく階段に照明、船内とは思えない解放感に包まれます。お部屋は、まるでリゾートホテルのような客室、太平洋を望む窓から見える景色には、横切るタンカーと夕日…まるで外国航路のようです。夕食は船内のレストランで頂きます。ゆったりとした時間の中、明日の朝めざめれば、いよいよ鹿児島です。志布志港から、そのままハンドルをにぎり下船、最初に向かうのは霧島方面へ、途中の福山では黒酢の「壺畑」で昼食を頂きます。ここで出される、お料理すべてに黒酢が使われており暑い日でもすっきり頂ける、美味しい食材ばかりでした。壺畑を横目で見ながら、車は旅の無事を願い霧島神社へと向かいます。霧島神社は、南九州最大の神社です。第29代 欽明天皇 きんめい(6世紀)の時代に山岳信仰から始まり瓊々杵尊 ににぎのみことを、お祀りしています。参道への道は近くに駐車場が有り徒歩での参拝がしやすくなっています。玉砂利を進み三の鳥居をくぐると一瞬で空気感が変わりすごいパワーを感じます。樹齢800年のご神木に目を奪われ、緑に囲まれた中に広がる朱色の御拝殿は圧倒的な美しさでした。霧島神社には坂本龍馬が、おりょうと新婚旅行で訪れており二人にとっては一番幸せな時間を過ごした場所でもあります。しばし幕末の名残りを感じながら「霧島アートの森」へ向かいます。栗野岳(霧島山麓)の標高700mの高原にある鹿児島県立の野外美術館です。玄関では芸術家・草間彌生の「赤い靴」がインパクトを与えてくれ、緑の芝生が広がる森には沢山のアーティストの作品が点在していて、不思議の国に入りこんだような思い出になる写真を沢山残す事ができる場所です。そろそろ車は、今宵の宿のある天文館へ鹿児島県最大の繁華街である天文館、通り名はヨーロッパ文明を取り入れた島津重豪公が1799年に天文観測や暦の作成する施設、「明時館(別名 天文館)」を建てた場所から地名がつけられています。
路面電車が走る街の風景は、ノスタルジックな気持ちを誘います。平日の夜とは思えない賑わいの天文館、夕食は、夜の天文館通りを散策しながら美味しい焼酎、郷土料理を頂きます。
明日は西郷隆盛ゆかりの地と現在の平和の為に決して忘れては、いけない知覧特攻平和会館を訪ねます。

3フロア吹き抜けの開放感あふれるエントランス。窓を通して眺めるオーシャンビューでクルーズ気分に、乗船プロジェクションマッピングも楽しい

開放的なプロムナードには座席も多い

快適なクルーズで鹿児島はもうすぐだ

40種のバイキングメニュー九州の幸や、季節の恵みを使ったお料理がお楽しめる

穏やか波と天気でワクワク鹿児島!

坂元のくろず
くろずと相性抜群の中華料理を味わっていただけるながら壺畑と桜島のすばらしい風景を望むことができる

霧島天狗館 参道に立つちょっと珍しいお面の展示施設。天狗、能面、鬼の3つのジャンルに分けて展示してあり、世界中の珍しいお面もある

西日本一の高さの霧島神宮 三の鳥居

霧島神社 神代の創建という古社。噴火によって何度か移転されている。老杉が茂り荘厳な雰囲気。樹齢800年の御神木やさざれ石、さらには、霧島七不思議の伝説などパワースポットとしても有名。坂本龍馬とおりょうさんも新婚旅行で参拝

霧島 アートの森 標高700mの大自然の中に広がるスケールの大きな野外美術館。「野外展示広場」と「樹林ゾーン」には国内外の22名の優れた作家の現代彫刻が展示されている。石・鉄・プラスチックなどいろんな素材で作られた野外彫刻は自然の中で楽しみながら鑑賞できる


大霧発電所は鹿児島県の北部、宮崎県と県境を接する霧島市と湧水町にある。九州電力の4番目の地熱発電所として平成8年に運転を開始した

ダムに沈む廃墟「曽木発電所」は実に神秘的

明時館 ヨーロッパ文明を進んで取り入れた島津重豪公が、1997年に天文観測や暦の作成などを行う施設「明時館(別名天文館)」を建てた場所にちなんでいる?南九州一の繁華街として人気のスポットだ。

天文通りにある昭和感が満載の居酒屋
石橋記念公園 鹿児島市の中心部には甲突川という川が流れている。甲突川には、かつて五つの石橋が架かっていた。上流側から玉江橋、新上橋、西田橋、高麗橋、武之橋。どの橋もアーチの美しい石橋で、「甲突川の五石橋」として知られている

南洲墓地 明治10年西郷隆盛以下薩摩軍は全滅。西郷隆盛をはじめとして西南戦争で亡くなった薩摩側の志士2023人の眠る墓地

鹿児島中央駅銅像 鹿児島市の玄関口・鹿児島中央駅へ降り立つと、江戸時代の末期に国禁を犯して海外留学を果たし、新生日本を建設する原動力となった薩摩藩聖刻留学生をモチーフにした銅像『若き薩摩群像』

維新ふるさと館は、鹿児島県鹿児島市鍛冶屋町にある資料館である。主に明治維新を中心に薩摩藩や日本の歴史についての展示を行っている。
甲突川河畔にある維新ふるさと館は、幕末から明治維新に活躍した西郷隆盛や大久保利通などの出身地であり、「維新のふるさと」とも言える加治屋町に位置している。近代日本の原動力となった鹿児島の歴史や先人たちの偉業などを、映像・ジオラマ(模型)・ロボットなどハイテク技術を使った多彩な展示・演出によって、楽しく分かりやすく紹介している
日、まずまずの天候の中、最初に向かうのは「鹿児島市 維新ふるさと館」です。施設を廻れば鹿児島の維新の歴史を最短時間で知ることが出来ます。すぐ近くには「西郷どん大河ドラマ館」が催されていて観光客が沢山訪れていました。西郷隆盛は、鹿児島を代表すると言っても過言ではない。歴史を、日本を、守り変えた人物です。誰もが知る西郷どんは、上野公園の愛犬を連れた西郷隆盛ですが、鹿児島に来て彼の生き方、人との関わり方、残した言葉を知る事で歴史の出来事の深さを五感で感じ取ることが出来ます。しばし西郷の足跡を巡り西郷が最後の五日間を過ごした洞窟から城山へ・・鹿児島を一望できるこの場所で最後の時をむかえました。西郷に想いを馳せながら頂上付近を見つめると展望台に、まるで幕末からタイムスリップしたような男性が雪駄に番傘、白髪交じりの髭をたくわえて、桜島を見つめる姿は幕末の志士達と同じ薫りを感じさせていました。
最後に西南戦争で命を落した西郷隆盛と幕末の将士たちの南洲墓地へ西郷隆盛のお墓には、沢山の花が供えられていました。高台にあるこの場所で今の鹿児島の姿を静かに見つめているようでした。車は城山を後にして鹿児島の旅で必ず訪れなければならない、知覧特攻平和会館へ立ち寄ります。会館へ向かう道路には幾つもの灯籠が有り、特攻隊員達への鎮魂の想いを感じました。会館の中には隊員達の遺品や遺書等が無数に展示されており、語り部の言葉に涙する人、海底から引き上げられた戦闘機に興奮する人、皆それぞれの感じ方は、違っていても、この場所を訪れ現実にあった事実に向き合う事に意味があると思います。激戦地の沖縄へ向かう戦闘機で最後に見たはずの開聞岳の美しさ、特攻隊員の笑顔の写真をしっかりと目に焼き付けて会館を後にしました。いま有る平和の尊さを改めて感じ、本日の宿のある指宿へ。指宿は薩摩半島の南端に位置しており、さぞ暑いのかと思っていたのですが、空気が澄んでいて湿度のない心地よい場所でした。指宿での楽しみは砂蒸し温泉です。ホテルに到着したらさっそく、砂蒸し温泉を予約、専用の浴衣に着替えたら、温泉場へ湿った砂の温泉は思った以上に高温で5分~10分で十分に暖まり、浴衣のまま、ぬるめの温泉へ、旅の疲れがきれいに落されます。夜はガーデンでの花火を楽しみ休みました。
翌日は大隅半島へ船で向かいます。

西郷隆盛の生き方、人との関わり方が五感を通じて感じとることができる


西郷隆盛像 没後50年祭記念として鹿児島市出身の彫刻家で渋谷の「忠犬ハチ公」の制作者・安藤照が8年をかけ製作?わが国初の陸軍大将の制服姿で、城山を背景に仁王立ちする高さ8メートルの堂々たるモニュメントだ。

城山 市街地の中心部に位置する標高107メートルの小高い山で、遊歩道での散策も楽しめ、市民の憩いの場ともなっている。展望台からは桜島をはじめ錦江湾や鹿児島市街地を一望でき、天気の良い日には遠く霧島や指宿の開聞岳も見える。また、夜景が美しいことでも有名。城山は西南戦争の最後の激戦地となったため、西郷洞窟や西郷終焉の地など、西南戦争にまつわる史跡が多く存在する

仙巌園 万治元年(1658)に19代島津光久によって築かれた島津家の別邸です。28代島津斉彬もこよなく愛し、篤姫など多くの人を魅了した。桜島を築山に、錦江湾を池に見立てた雄大な景観を楽しむことができる。およそ1万5千坪の広大な庭園には、四季折々の花々が咲き誇り、島津家の歴史を伝える史跡が数多く残されている

鍛冶屋町二つ家 薩摩藩当時の武家屋敷を再現

西郷隆盛 南洲翁 洞窟と政府軍との城山攻防戦という西南戦争の最終段階において、政府軍の城山包囲網の中、この洞窟で過ごし、最後まで薩軍の指揮をとっていた場所

西郷どん 大河ドラマ館 NHK大河ドラマ放映にあわせて、西郷と大久保利通が幼き頃過ごした下加治屋町の西郷家と大久保家をイメージした撮影セットの一部再現や、鹿児島ロケのメイキング映像の上映、プロジェクションマッピングを活用したクイズコーナーのほか、ドラマで実際に使用した小道具や衣装の展示などが、音と映像で臨場感溢れるドラマの世界観が体験できる
尚古集成館 1863年の薩英戦争で薩摩藩は西洋の強力な軍事力を目の当たりにし、西洋の進んだ技術を積極的に取り入れようと考える。再彬が築いた集成館は薩英戦争で焼失したが、島津忠義によって復興が進められ、1865年に再建された。

桜島フェリー 鹿児島港~桜島港3.4kmの航路は約15分。鹿児島市街地と桜島、薩摩半島と大隈半島を結ぶ大動脈として活躍、朝夕は通勤・通学客を、昼間は桜島を訪れる観光客の足となる

赤水展望広場 長渕剛オールナイトコンサートを記念してつくられたモニュメント。38.2tもの桜島の溶岩を使用した像は、大成浩氏により、桜島溶岩を使ったモニュメント「叫びの肖像」

桜島 鹿児島県の鹿児島湾にある東西約12km 、南北約10km、周囲約55km、面積約77km2 の火山。かつては島だったが、1914年の噴火で鹿児島市の対岸の大隅半島と陸続きとなった

三角兵舎跡 これは、特攻隊員たちが出撃するまでの起居していた半地下式の三角兵舎を会館横の杉林に復元。三角兵舎の中で隊員たちは、日の丸に寄せ書きを書いたり、故郷へ送る遺書や手紙を書いたりしていた

知覧特攻平和会館 入口に有る飛行機型に刈り込まれた松

零戦は昭和20年5月鹿児島甑島の手打港の沖約500m、水深約35mのところに海没していたものを知覧町(当時)が昭和55年6月に引き揚げたもの
港までの時間の中で近くの観光地へ、最南端の駅西大山駅、開聞岳をバックに美しい写真を撮り、池田湖へ曇り空の下では本当にイッシーが現れそうな水模様でした。そろそろ出港の時間です。
“フェリーなんきゅう”に乗船、約50分で大隅半島へ。大隅半島にはいくつか滝がありますが、今回は神川大滝へ雨模様の中、山道をしばらく走るといきなり駐車場が現れて、さっきまでの雨が嘘のように止み車を降りると神川大滝の「小吊橋」が、吊橋の中央あたりから見る神川の滝は雨のせいなのか水量が多く思った以上の迫力と美しさでした。
帰りのフェリーまでの道中で、最後に立ち寄ったのは「鹿屋航空基地史料館」ここには世界で1機しかない旧日本海軍の大型飛行機、二式大艇が展示されており圧倒的な迫力を放っていました。
ここ鹿屋航空基地は海軍の特攻戦死者が最も多く桜島を見納めに散って行った908名の隊員達への鎮魂の絵画を目に焼き付けながら車は、帰路、志布志港へ向かいます。
今回の旅、鹿児島で出会った人達の笑顔とパワーをお土産に今の幸せを噛みしめる事の出来る旅でした。
従来の車だけでは無理な距離の有る旅を快適なクルジーングと自分の車で移動出来る利便性を提供してくれたフェリーさんふらわあ、の船旅は、新しい時代の旅のスタイルを感じます。

”フェリーなんきゅう”に乗船、約50分で大隅半島へ


知覧灯ろう 県道を始め、観音堂に続く道には全国の遺族・関係者・有志から寄進された灯ろうが並んでいます

知覧鎮魂の賦 紅蓮の炎をあげて燃える機体から特攻隊員の魂魄を6人の飛天が救い出し昇天させる姿を表したもの(仲矢勝好氏・画)

指宿いわさきホテル鹿児島は薩摩半島の南に位置し、プライベートビーチのような砂浜、天然砂むし温泉、広大な庭園、充実したアミューズメント施設を持つ、3世代で楽しめるくつろぎのリゾートホテル

赤指宿の砂むし温泉 天然砂むし温泉は世界的にも珍しいお風呂です。 海岸で潮騒を聞きながら砂の中に身体を埋める

西大山駅 JR日本最南端の駅である、指宿枕崎線 西大山駅。畑の中にたたずむこの駅は、正面に臨む、別名「薩摩富士」とも言われる開聞岳が目の前に迫る景観も自慢

池田湖 九州最大のカルデラ湖。湖水は藍色に澄み、薩摩富士と呼ばれる開聞岳が望める。体長2m・胴回り50cmの大うなぎが棲息、幻の怪獣「イッシー」の湖として有名

山川・根占フェリーは、山川金生町の山川港と、南大隅町の根占港との間を結ぶフェリー。現在ではフェリーなんきゅうが就航する

フェリーなんきゅうからみた指宿

神川大滝公園 遊歩道から「虹のつり橋大滝橋」まで登ると、高さ68mからの絶景が広がり、全長130mの空中散歩が楽しめる

大隅半島の海岸のアートフェス

鹿屋航空基地史料館 旧海軍から海上自衛隊までの海軍航空に関する史料館で,貴重な資料が数多く並べられ、野外には海上自衛隊で活躍した航空機が展示してある世界で唯一現存する,二式大型飛行艇も展示されている

志布志港 さよなら鹿児島 また戻ってきます~

温暖な気候と風土を活かした独自の食文化 鹿児島フード


新鮮な状態でないと食べられないキビナゴの刺身。美しく盛り付けられたキビナゴの刺身は、ミョウガやカイワレ大根などの薬味を包み、酢味噌でいただくのが鹿児島流の味わい方なのだとか

強い旨みとほのかな甘みが特長の霧島産「六白(ろっぱく)黒豚」。鰹と昆布の一番出汁にくぐらせて自家製ポン酢で味わえば、口いっぱいに至福のひと時が訪れます

鹿児島はお肉の宝庫!黒毛和牛・黒豚・地鶏など美味しいお肉が安く食べられます

サクサクジューシーな黒豚の豚カツ

「薩摩」の「芋」と書いて「さつまいも」生産量は鹿児島が全国1位。件を代表する特産品

南国の指宿の味ボンタンアメ

鹿児島の伝統食・さつま揚げ

カツオの頭の煮つけ。何とも豪快なこの料理は、鹿児島県枕崎市に伝わる「びんた料理」です

薩摩汁(さつまじる)は、鶏肉や豚肉などを使う、肉入りの味噌汁

実はうなぎの養殖が日本一なんです

本格焼酎(芋焼酎25度以外)。本格焼酎のご紹介。 鹿児島で「酒」といえばもちろん焼酎! 多くの人が焼酎を愛する焼酎王国です

併設された黒酢レストラン「壺畑」で、醸造元だからこそのこだわりの黒酢料理を味わうことができます

地元で水揚げされたハマダイ、ウシエビ、キビナゴの一夜干し、ヤリイカや鹿児島県産の赤鶏といった地元の食材を炭火焼きでいただくバーベキュー

白熊の特徴といえば?とにかく具沢山なこと!練乳のかかった氷に、チェリー、レーズン、ミカン、パイン、メロンや季節のフルーツ、白豆、小豆、スウィートロール(安納芋のお菓子)、赤寒天、青寒天が宝石のように散りばめられています
PHOTO ●加藤正憲
TEXT ●KYOKO
撮影協力 ●株式会社 フェリーさんふらわあ
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